50歳からの資格取得戦略。スタディンググラスのすすめ

7月11日に、中小企業診断士試験が実施されました。今のところ、クラスターなど大きな問題は発生していないようです。コロナ渦中でも、資格試験が実施できた。このことは、他の資格試験はもちろん、高校・大学などの入学試験実施にとっても、明るい兆しなのではないでしょうか。

外出自粛期間中、資格を取ろう、と思い立った人も多かったようです、知人の資格学校では、問い合わせが増えています。

今回は、資格を取ろうとしている方々、特に50歳以上の方々にむけて、資格取得のための「メガネ」についての私見を、お伝えしたいと思います。

なぜメガネが重要なのか

まずメガネの重要性について、ご説明しましょう。

老眼が始まるのは40代前後と言われています。50代の方々の多くは、既に老眼です。乱視や近視を併発していることも。加齢で眼が弱っているんです。

資格取得において、この老眼などには、大きく2つの問題があります。「疲労」と「失点」です。

まず、疲労について。

老眼などの方が、メガネ無しで文字を見続けると、ピントが合わないため、眉間にシワを寄せ、目を凝らしてしまう。頑張りすぎてしまうんです。結果、眼が疲れ、肩こり・頭痛を起こします。

また、小さい字を見るため、机に顔を近づけることになります。結果、猫背になり、その悪い姿勢を長時間続けてしまう。背痛や腰痛を起こします。

せっかく勉強時間を確保しても、頭痛や腰痛が頻発し、集中できない。試験の長丁場に耐えられない。これが「疲労」面の問題です。私は、本試験中、背痛に見舞われ、途中退出する羽目になりました。

次に失点について。

字が見づらいことによる、読み間違いや、勘違いの頻発。これが「失点」面の問題です。簿記検定や税理士試験などの、数値問題では致命傷になることも。数点で合格を逃す。答え合わせのとき、最も落ち込むパターンです。

「疲労」を減らし、学習時間を確保し、試験の長丁場に耐える。「失点」を減らすため、正確に文字と数値を読み取る。そのため「メガネ」が重要なのです。

スタディンググラスとは

恐縮ですが、スタディンググラスとは私の造語です。勉強専用のメガネ、とお考え下さい。

既にリーディンググラス(老眼鏡)を、お持ちの方も多いでしょう。主に、「手に持った」本や新聞などを「読む」のにお使いかと思います。

一方、スタディンググラスは、「机に置いた」テキストや試験問題を、「精読」するためのものです。違いは焦点距離(ピントが合う距離)です。リーディンググラスは近め。スタディンググラスは遠め、になります。

リーディンググラス(老眼鏡)は、ピントの合う範囲が狭くなっています(カメラでいう浅い被写界深度)。書物を遠ざけたり、近づけたりすると、文字がぼやけて読めなくなります。同様に、机に置いた本を読もうとしても、ピントが合いません。そのため、眼を机に近づける。背中が曲がる。背痛や腰痛が起こる、といった悪い連鎖に陥ります。

対して、机に置いた書物に、ぴったりとピントが合うメガネ。良い姿勢が維持でき、眼精疲労や背痛・腰痛を防ぐことができるメガネ。それがスタディンググラスです。

スタディンググラスの作り方

具体的に、どのようにスタディンググラスを作るか、ご説明しましょう。

1.椅子に、正しい姿勢で(背筋をまっすぐにして)座る
2.目から机までの距離をメジャーで測る(首を曲げないよう注意する)
3.眼鏡店へ、試験問題を持参し検眼してもらう
4.検眼時に、持参した「試験問題」が「測った距離」でピントが合うか確認する

距離を測るのは、自宅や予備校など勉強する場所が良いでしょう。また、持参する試験問題は、模試ではなく、実際の試験問題(過去問)にしましょう。模試だと、文字サイズが異なることがあります。

眼鏡店では、何枚かレンズを重ねて検眼します。その段階で、店のテーブルに試験問題を置かせてもらい、正しい姿勢で座って、ピントが合うか確認しましょう。自宅か試験会場でしか使わないので、フレームにこだわる必要はありません。その方が、安価で済みます。私は7千円程度で作ることができました。また、検眼に時間がかかるので、なるべく空いている時間帯に行くことをおすすめします。

スタディンググラスの慣らし運転

購入したスタディンググラスは、学校や図書館・フードコートなど、自宅以外の場所でも試しましょう。万一、ピントが合わない場合は、もう一つ作っても良いと思います。

私は二つ作りました。個人差がありますが、日によって視力は変わります。二つあれば、試験当日の眼の調子に合わせられますし、試験会場の机の高さが想定と異なっても、対応しやすくなります。

スタディンググラスで資格取得を

私が、初めて中小企業診断士試験を受けたのは、50歳のときです。記憶力低下、理解力不足など能力面ももちろんですが、より辛かったのは身体面でした。事態が好転したのは、素直に自分の「老化」を認め、対策を行ってからです。その一つが、スタディンググラスでした。

コロナ不況に備えるため、資格を取りたい。そうお考えのビジネスマンの方々も多いのではないでしょうか。ご自身の身体を大切にしつつ、目標をかなえていただきたいと思います。